天才の光と影

 GET SPORTS で新極真第三回ワールドカップを見る。この番組は塚本徳臣が大好きなようで、マイナーなこの大会をテレビで放送してくれる。キャッチコピーは毎回、空手界の革命児、天才塚本だが、最近はどうもパッとしない。20代の全盛期の動きは本当に天才と呼ばれるような動きで、鬼神の様な強さだった。マッハ蹴りは彼の代名詞であるが、本当に華麗で憧れたものだ。
 さて、最近の塚本だが、非ウェイト、蹴り派からウェイト、パワー重視派になったようである。この大会も外国人対策として体重を100KG近くに増量している。外国人にボディーを入れられて負けたのを気にしているのだろうか。一回戦は上段蹴りで一本をとったものの、塚本独自の組み手ではなく、ガチガチの極真の試合を見ているようだった。二回戦の塚越との試合もガチガチで、典型的な極真組み手では負けるのが分かっているのにもかかわらず打ち合いに行ってボディに入って判定負け。いいところが見られない。鈴木国博も負けて、世代交代の波が押し寄せている。もう、第28回全日本空手道選手権大会の様な動きは見れないのだろうか。
 しかし、それでも尚、塚本徳臣は何かやってくれるのではないかと思う。もう一度輝けマッハ蹴り。縦蹴りグラウベも復活したではないか。
 塚本徳臣ウィキペディア