君は”物”のために死ねるか!?

へうげもの(1) (モーニング KC)

へうげもの(1) (モーニング KC)

この著者の作品はハズレがない。
デカスロン度胸星ジャイアン

群雄割拠、下剋上の戦国時代。
立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男がいた。
織田信長の家臣・古田左介(ふるたさすけ)。
天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千宗易(利休)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。
生か死か、武か数奇か。それが問題だ!!

歴史は全然詳しくないのだが、十分読める。
主人公・古田左介の数奇者(すきもの)ぶり。
現代で言うところのマニア・オタクである。

君は”物”のために死ねるか!?
第一話のタイトルである。

人間が人間に対する好きという感情と
人間がモノに対する好きという感情は似ているようでまったく違う。

好きな人のために死ねると言える人は多いだろうが、
モノのために死ねると言える人はそういない。

一般人からしてみれば、ただの馬鹿だからだ。
一般の価値よりも自分の中の価値を大事にする数奇者しかできない行為である。

自分の欲望、感動に素直に動ける人はそういない。
また欲望をさらけ出せる人もそうはいない。

オーヲタもほとんどが数奇者だ。